インナーチャイルドって何ですか?
たまに、聞かれることがあります。
人によって、インナーチャイルドの概念は微妙に異なるので、私のフィルターを通してですが、インナーチャイルドって何なのかを書いてみました。
インナーチャイルドとは
インナーチャイルドは、直訳すると「内なる子供」で、子供時代の心の傷や閉ざされた感情を指すものです。
私は、今までの人生においての未消化の感情、抑圧された思いと捉えているので、子供時代とは限定していません。
ただ、掘り下げていくと、子供の時の体験が大きく影響していると思います。
- 今までの環境や経験から作られた信念や思い込み
- 潜在意識に埋め込まれた傷
- 日常生活で制限を感じたり、不自由さを感じる原因になっているもの
そんな風に、私は捉えています。
インナーチャイルドは、自分を守るために現れたもの
インナーチャイルドは、自分を守るために行動パターンや心のクセを作っていきます。
例えば幼い頃に、
「(やりたくない)宿題をやらなければ、おやつ(ご褒美)をあげません」
というように育ったら、
- 欲しいものを手に入れるには、嫌な事をしなければいけない
- 嫌なことをしなければ、欲しいものは手に入らない
- 楽して欲しいものは手に入らない、手に入れてはいけない
こんな風に、潜在意識にはインプットされているかもしれません。
でもそれって、本当にそうなの?
こうやってインプットされたパターンは、大人になってからも、あらゆる場面で出てきます。
インナーチャイルドが作られる原因、例えば・・・
子供の頃に、門限が17時だったとします。
ある日、門限を過ぎてしまいました。
一緒に遊んでいた友達が、大事なものをなくして、一緒に探すのに夢中になっていたからです。
自分が見つけてあげたので、お母さんに報告したら褒めてもらえると思って、誇らしげに家に帰りました。
それなのに、家のドアを開けてくれません。
お母さんとの約束を守らなかったから、門限を破った時間だけ家に入れてもらえませんでした。
どんなに理由を説明しても、聞いてもらえません。
そんな出来事から、
「私の言うことは誰も聞いてくれない」
「私が何を言っても無駄、わかってもらえない」
そう思ったとします。
そこで「自己主張しない・自己主張できない自分」が出来上がってしまう事が・・・。
おまけに、「約束を守らなかったらごめんなさいでしょ!」と言われたとします。
弱い立場の子供は「ごめんなさい」を言わなければ、家に入れてもらえないと危機を感じます。
「自分は悪くないんだ!」と思っても、家に入れてもらうために謝ります。
内側には、悔しさや怒り、悲しみの感情が残ります。
こんな出来事から、その場を取り繕うために、「思ってもない事を言ってしまう自分」が出来上がってしまうことがあるんです。
そうやって、インナーチャイルドはできていきます。
誰かと会話をしていて、ホントはそうは思ってないのに、つい相手に合わせてしまう事ってありませんか?
もう子供の頃のことだから、今の自分には関係ないでしょ?と思うかもしれません。
今の自分が、特に何の問題もなく過ごしていれば、それでいいんです。
もし、ここでの例で言う、「自己主張できない自分」「思ってもない事を相手に合わせて言ってしまう自分」に悩んだり、そんな自分に生きづらさを感じているとしたら‥
子供時代の自分が「わかって!気づいて!」とメッセージを送っているのかもしれません。
環境が変わったとしても、いつになっても、同じパターンを繰り返してしまうことがある場合、インナーチャイルドが原因かもしれません。
上記の例は、限りなくノンフィクションに近いフィクションです(笑)
こうやってインナーチャイルドはできていくんですよね。
あなたには、思い当たる事はありますか?
インナーチャイルドとの付き合い方
インナーチャイルドは、完全に消滅することは不可能だと考えています。
また、そうする必要もなく、コミュニケーションをとり育てていくもの
もともとインナーチャイルドは、自分を守るために生まれたものです。
厄介者にして存在を消すというより、うまく付き合っていく・育てていくもの
私は、そんな風に考えています。
ワンダーチャイルド(マジカルチャイルド)とは
ジョン・ブラッドショーの「インナーチャイルド」という本の中に、ワンダーチャイルドという言葉が出てきます。
この本からワンダーチャイルドについて引用すると、
これは文化や親のしつけに汚染されていない生まれながらの子どものころの心のこと。
‥略‥
それは創造的、快活、明るく、生き生きとした心のことで、傷ついたインナーチャイルドは、この自然なワンダフルな子どもの心が傷ついたものと言える。
と、あります。
ワンダーチャイルドは、インナーチャイルドがある程度癒されると現れます。
ある程度と書いたのは、数々の経験から複数のインナーチャイルドが生まれるため、インナーチャイルドは「1人につき1人」とはかぎらないからです。
ワンダーチャイルドは、純粋な自分自身が現れた状態です。
ありのままの自分・本来の自分・肚の声と表現することもできると思います。
インナーチャイルドが癒されていき、制限が外れていくと、キラキラした子供らしい無邪気さや、楽しさや喜びに忠実な心を取り戻します。
制限のないワンダーチャイルドは、創造性豊かで、たくさんの可能性を秘めています☆
インナーチャイルドを癒していき、ワンダーチャイルドとコンタクトが取れるようになると、とても生きやすくなりますよ!
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