HSPの人で、生きづらさを口にする方は多いです。
私の場合、ずっと感じてきた生きづらさを自力で克服した後に、HSPやHSS型HSPの概念を知りました。
知った時は、自分がおかしかったんじゃないんだ!ってホッとしました。
自分が楽になったから、そんな事思うんでしょ!
なんて思われるかもしれませんが、今回はずっと感じていた疑問について書きます。
読む人の中には、準備ができていないと拒絶する方もいると思うし、耳が痛い内容かもしれないです。
また、私の思うことなので、押し付けるつもりもありません。
HSPに感じる疑問
一口にHSPと言っても、性格は十人十色です。
同じ気質だとラベリングができても、考え方や物事の捉え方はそれぞれ違います。
HSPを知った時に、自分だけじゃない!と仲間ができた感覚になる事もあるかもしれません。
共感があるのは、嬉しいものです。
ただそれが、偏った思考になっていると・・・
自分で生きづらさを作ってしまう事もあると思うんです。
HSP同士に過度な期待をする
SNSを見ていると、たまーに、
同じHSPなのになんで・・・?
同じHSPだからわかりあえると思ったのに、悲しい・・・
というニュアンスの発信を見る事があります。
そこは切り離して考えないと、自分で苦しみを生む事になると思うんです。
HSPはただのラベルです。
病気や障害でもないし、血液型や星座のようなものです。
HSPは人口の20%、HSS型HSPとなると人口の6%と言われてるので、マイノリティーではあるけど、それを特別視して同じHSPだからと期待を持つのは止めた方がいいと思います。
HSPに限らず、みんな個性を持った1人の人間です。
辛い方にばかり、敏感に反応する
これは上にも書いたように、それぞれの考え方・物事の捉え方が反映されてますよね。
考え方にHSPは関係ない、と思ってます。
少し前の心屋仁之助さんのブログに、このような事が書かれていました。
実は私もずっと、同じことを思ってました。
全ての人に当てはまるわけではないですが、HSPで悩む方には、
ツライこと、苦しいことには敏感
ネガティブな感情ばかりを拾いやすい
そういう傾向の方がいらっしゃいます。
相談を受けてて思うのが、ネガティブにばかりフォーカスしている事です。
敏感で繊細なことは、良い方に活かせば、素晴らしい能力だと思います。
喜びや感動のセンサーも高度なはずですよね♪
私自身が、敏感さ、繊細さ、感受性の強さを、思わしくない方にばかり発揮して苦しんできました。
敏感で繊細なゆえに、他の人が気にならない事に反応して、それを自分のパターン(思い込みや信念)で処理して苦しくなる事が多いんですよね。
子供の頃って、自由に表現していたと思うんです。
「ネガティブ」には敏感に反応するけど、「ポジティブ」は見えづらい・・・
この思考のクセは、インナーチャイルドが大きく関係していると思うんですよね。
傷ついたインナーチャイルド
子供の頃の私は、小さな事にも大げさとも思えるほど喜んだり、感動したりと、嬉しさを全身で思いっきり表現していました◎
泣くときも怒るときも、全てに全力!
それが学校での集団生活、過ごす環境のなかで、傷つくことに遭遇しているうちに、自分を守るために天真爛漫さを封印してしまいました。
このままの自分でいると、嫌な目に合う
私の場合は、小さい頃こんな風に学習してしまったんですよね。
それからは生きづらい人生まっしぐら(苦笑)
どんどん卑屈になっていきました。
敏感で繊細、他人の気持ちを汲む事に長けているHSPは、インナーチャイルドを作りやすい傾向があると思います。
また、その気質から、鬱や不安障害などに発展してしまう事も多いですよね。
インナーチャイルドは癒していくと、どんどん楽になっていきます♪
今までの思考のクセやパターンからも解放されます◎
心屋さんもおっしゃってるけど、
辛い方ばかりに意識を向けるのはやめる
これはホント大事ですよね〜◎
出来事一つにしても、どこにフォーカスするかで、意味合いが変わってくるから
私は、インナーチャイルドをケアしていく事で、考え方が大きく変わりました。
ネガティブにばかりに目を向けて、勝手に苦しんでたけど、今はお気楽そのもの(笑)
どうせ私なんてという思考は、どうせ死ぬわけじゃないし!に変わり・・・
なんでこんな事が起きるんだろう?と悲観していたのは、生きてればいろんな事あるよね〜!に変わり・・・
こんな自分はだめだ、いやだ・・・と自己受容できなかったのも、宇宙からみたらどうでもいい、ちっぽけな事だな!に変わりました。
ぜひ、HSPでツラいと感じている方は、物事の捉え方を見直してみてくださいね☆
逆をいえば、自分が変わるしかないんです。
うまく付き合っていく術を見つけるしかないんです。
気づく事がまず一歩!
慣れ親しんだ思考のクセは、そう簡単に改善しないかもしれません。
人は元に戻りたがる習性があるので、新しい刺激を受けると、元の慣れ親しんだ自分に戻ろうとします。
でも、諦めなければ必ず変わります◎
私がそうだったように。
HSPを免罪符にする
これもよく見かけます。
HSPだから、繊細で敏感なんだから、
○○してよ!理解してよ!
と外部に要求すること。
○○して欲しい、という気持ちはわかります。
ですが、HSPを免罪符に周囲に要求する事は、ちょっと違うんじゃないかなぁ?と感じます。
例えば、音に敏感だから静かにして欲しいとか・・・
モラルがないのは問題だと思います。(夜中に大きな音を出すとか明らかな迷惑行為)
行き過ぎた行動でない場合は、自分で折り合いをつけて対策をとるしかないんですよね。
- 自分勝手に、相手をコントロールしようとしている
- 被害者意識を持って、周囲を責める
こんな事を、気づかずにやっているかもしれません。
HSPが広まって、こういう人もいるんだ〜と、知る人が増えたらいいなぁと思います。
ですが、「HSPだからこう接してよ!」というのは違いますよね。
HSP当事者でないと、共感できない、わからない部分は多くあるものです。
気質自体が理解される事は難しいかもしれませんが、「そういう気質の人もいる」と受け入れられる世の中になるといいな、と思います◎
私がHSPを知った時、嬉しくて、
「私、これだったんだよ〜!こういう気質の人がいるみたいだよ。」
って、何人かに話した事があります。
その反応は、
「へ〜、そういうのがあるんだ。大変そうだね。」
という、なんともあっさりしたものでした(笑)
周囲に期待する事なく、自分が自分の良き理解者として労わってあげるといいですね☆