猫は家、家族を守ってくれるといいます。
以前に、飼っていた猫のルルが天に還った話を書きました。
今回は、ルルと父の、少し不思議な関係の話です。
数年前に父が体調を崩した時、病院でいくら検査しても、原因がわからないといわれていました。
離れて暮らしている私は、モヤモヤともどかしくて、心配のエネルギーは良くないとはいえ、とても気がかりでした。
時を同じくして、ルルも生死を彷徨うほどに体調を崩しました。
ご飯も食べない、水も飲まないで衰弱する一方、病院で検査しても特に異常もなくて、原因はよくわからなかったんですよね。
老猫だし、色々不調が出るのは仕方ないのかもね、と家族と話していました。
同じタイミングで体調を崩すなんて、なんかあるのかな?って不思議に感じていました。
2016年の末に、父に別の病気(大腸ガン)が発覚しました。
ルルは、よく父のそばにいました。
亡くなる少し前には、父のお腹の上で眠ったり、くつろいでいました。
もともと人に抱かれたり触られるのが嫌いだったけど、年取って丸くなったのかな?
ルルは小さい頃から、よく戻す猫だったけど、父のお腹の上でくつろいだ後によく戻しているのが目につきました。
ルルはさ、お父さんの悪いのを吸い取ってくれてるんだよ。
ルルが引き受けて、守ってくれてるんだよ。
家族が心配で、逝くにも逝けないんだよ。
と、冗談だけど本気で言ったりしていました。
父はいわゆる「そういうこと」は全く信じない人ですが、「お前にそう言われてみたら、そんな気がしてきたよ」と言うように・・・。
父が手術のため入院している間、ルルは日に日にご飯を食べなくなり、あからさまに衰弱していくのがわかりました。
とても痛々しかったです(泣)
今度こそ、もう本当に時間の問題だと、誰もが思っていました。
ルルを心配する父には、
「ルルも頑張ってるから、お父さんも頑張ってね」
そう励まし続けました。
父の退院が決まり、せめて家に帰るまでは‥・と思っていたけど、それには2日だけ間に合わなくて、ルルは天に還っていきました。
父とルルの体調がリンクしていた。
父の痛みをルルが引き受けてくれていた。
そう思わずにはいられません。
ルルは、手術が終わるのを見届けてくれました◎
ルルの最期を看取ったのは母と弟でしたが、度々起こる発作が苦しそうでとても見ていられなかったそうです。
それを考えると、もしかしたら父がその姿を見てショックを受けないように、会わずに逝く事をルルは選んだのかもしれない‥と思ってしまいます。
私が師からスピリチュアルを学んだ時、
死の際にとても苦しそうに見えるけど、魂は抜けてるから苦しくない
そう学びました。
自分はまだ死を経験してないからわからないけど、感覚的にそう思うし、色々な人に聞いた話からも、そんな風に感じます。
ルルが守ってくれたんだと信じてるし、苦しみを感じずに天に還ったと信じています◎